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ミステリの祭典

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作家の妻の死

作家 ロバート・バーナード
出版日1983年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2016/06/29 20:36登録)
(ネタバレなしです) 1979年発表のシリーズ探偵の登場しない本格派推理小説です。序盤は登場人物の関係がちょっとわかりにくかったですがそれが整理された中盤以降は大変読みやすいです。真相は過去のミステリー作品に類似例のあるものでしたが、しっかりしたプロットと過不足のない人物描写で十分に楽しめる内容でした。

No.1 6点 kanamori
(2011/05/20 22:33登録)
生前あまり評価されなかった作家が突如脚光を浴び始め、過去の作品の再販で膨大な版権料が見込まれることから、残された家族たちの間で思惑が入り乱れ緊張が高まるなか先妻が焼死体で発見される、というのがあらすじです。
一癖も二癖もある登場人物の書き分け、人間心理のシニカルな描写など、この単発作品もバーナードの持ち味がよく出ています。とくに、一つ屋根の下に住む先妻と後妻の二人の老未亡人の舌戦の章は絶妙。
大学講師の素人探偵が突き止めた物故作家に関する真相には既読感もありますが、細かく伏線が張られていて好印象の本格ミステリでした。

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