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ミステリの祭典

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月夜の晩に火事がいて

作家 芦原すなお
出版日1999年05月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 8点 E
(2010/01/30 13:34登録)
面白い。読んでよかったぁと思える作品。
『ミミズクとオリーブシリーズ』作者色全開(笑)同じ郷土料理が出てくるので芦原すなお氏ファンには「あ、これ知ってる料理・・」と微笑んでしまうだろう。
やはり登場人物に好感が持てる。主人公も好きだが、志緒も好きでイミコさんは強烈キャラクター新境地だった!!

内容は童謡になぞらえて起こる殺人事件。
雰囲気はやはり芦原すなお氏風ばっちり☆
『ミミズクとオリーブシリーズ』好きな人は好きになるのではないかと思いました。

No.1 7点 makomako
(2009/12/29 19:16登録)
作者得意の讃岐の田舎が舞台。登場人物が素直で好感が持てる。主人公ふーちゃんはちょっと気弱で心も病んでいる(ここがミミズクとオリーブとちょっと違う)が、何とか解決にたどり着くストーリー。その内容について巻末の解説者は「Yの悲劇」との関連をあげていたが、私はむしろ映画「シェルブールの雨傘」の影響があるのではないかと感じた。結構込み入ったストーリーなのにさらりと読ませるのは芦原すなおの良い所だろう。なかなかよい推理小説と思うが、あまりにも不要と思われるところが多くて結果として長すぎる小説となってしまった。ことに推理に大切な部分でとてもへんてこりんな表現しか出来ないおばさんとの会話が延々と続くのにはちょっと閉口した。これが減点でこの評価です。

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