home

ミステリの祭典

login
怪しい花婿
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1956年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 弾十六
(2019/08/17 16:20登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第33話。1949年2月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
冒頭、美しい脚に目がくらむメイスン。雑誌のネタになったり、上手くいく夫婦のコツを聞かされたりで、国境を越える羽目になり、メキシコのきれいな夜空を眺めて癒されます。おなじみホルコムが乱暴なノックとともに登場。トラッグはメキシコに現れメイスンと法律論議。メイスンの危ない行動は無く、口先で切り抜けます。ドレイクの暗号ノックは1-3-2(前は違ったような気が…) 法廷ではズルそうなサンディエゴ郡地方検事コヴィントンが登場、陪審選択、冒頭陳述でもメイスンに圧倒され歯嚙みします。続々と不利な証拠が現れ、追い詰められたメイスンはレストランで大爆笑、デラとドレイクは苦笑い。解決は入り組んでいて胃もたれします。ポール ドレイクは犬が苦手らしい。
銃はスミス・アンド・ウェッソン.38「なかなか上等の拳銃」グリップに刻まれた番号はS64805(放浪処女のシリアルと同一番号、Nフレーム1946-1947年製) 当時のS&W製Nフレームで38口径の銃は.38/44か.357Magnumですね。
(2017年4月8日記載)

No.1 5点
(2011/06/04 12:58登録)
このシリーズの中でも、本作はいつもの依頼人登場ではなく、メイスンが窓外の非常階段にいる若い女を見つけるところから始まるという変り種ぶりです。その後依頼人がやっかいな依頼を持ち掛けてきて、例によって殺人へと話はつながっていくのですが、全体の1/3ぐらいで起こる殺人までは、実に面白く読ませてくれます。
裁判になってからは、検事側の視点から描かれた部分もあるのですが、これは珍しいのではないでしょうか。今回はメイスンもきわどいところまで追い詰められて、ドレイク探偵だけでなくデラまで落ち込むシーンもあります。ラスト20ページぐらいになってやっと真相が見えてくるという展開で、最後があわただしく、事件解明がごちゃごちゃし過ぎているように思います。
なお、タイトルの「怪しい」はDubiousで、むしろ「あいまいな」といった意味。依頼人が、法律的には花婿かどうか微妙なところであるのを指しています。

2レコード表示中です 書評