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ミステリの祭典

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闇匣

作家 黒田研二
出版日2002年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2015/02/10 07:55登録)
裏表紙より~『すべてが不自然だ。すべてがフィクションに思えてならない。すべてが作り物めいている。しかし・・・。男は、真の闇で満たされた部屋の中、体を縛られ身動きひとつできずにいた。男を尋問するのは、これまで蔑み続けてきた友の声。妹の死、元恋人の死…。真相は誰の胸の中に? 闇が、心の闇を解き明かす!』~

プロット、真相は好みで高評価!。しかし、中編でサラッとしており、深みを感じられなかったことが残念な点です。短編をほとんど読まない理由と同じですね。岡嶋二人氏「そして扉が閉ざされた」有栖川有栖氏「月光ゲーム」をミックスしたような内容ですが、真相(動機)は一捻りあります。クリスティ氏の作品にありそうな気がしていますが、まだ出会えていません(笑)。後発では石持浅海氏の作品にありましたが・・・。ジャンルはサスペンスに入れましたが、本格色も強いと思います。監禁ものの作品は、「そして扉・・・」「黙の部屋」「ミザリー」「ソフィー」「体験のあと」「その女アレックス」「本作」ときましたので、次は浦賀和宏氏の「眠りの牢獄」です。

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