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ミステリの祭典

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二人道成寺
歌舞伎シリーズ

作家 近藤史恵
出版日2004年03月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/01/31 23:57登録)
(ネタバレなしです) 2004年発表の今泉文吾シリーズ第5作(歌舞伎シリーズ第4作)です。複雑な心理を掘り下げていく作品としてはよくできた作品ではありますが、ミステリーとしては三角関係があるのかないのかという謎をメインに据えたプロットでは物足りなさを感じてしまいます。殺人でなくてはいけないとまでは言いませんが、やはり魅力ある謎は提供してもらいたいです。今泉の登場場面も非常に少なく、存在感が希薄です。謎は解けるけど未解決という不思議な結末が残ります。

No.1 6点 kanamori
(2010/05/10 20:37登録)
歌舞伎界を背景に私立探偵の今泉と大部屋女形役者・小菊が探偵役を務めるシリーズ第4弾。
ライバル関係にある二人の女形役者と事故で昏睡状態の一方の妻を絡めた恋愛ものの様相で、歌舞伎の演目とシンクロさせたプロットがなかなか秀逸。
終盤、本格ミステリ風の謎解きがありますが、今泉の存在がこの物語なかで異質でマッチしていないように思いました。

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