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ミステリの祭典

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自縛の紐
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1975年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 7点 青い車
(2019/10/05 19:17登録)
 犯人のマイロ・ジャナスは、健康的で爽やかなイメージを売りにしていながら、裏ではインチキ経営で私腹を肥やし、他を見下す卑劣極まりない人物。それを珍しく本気の怒りを見せたコロンボがあくまで理詰めで落とす流れが見事です。靴の跡、火傷、バーベルの重さと手掛かりをぶつけるごとにマイロを苛つかせ、最後には意外且つゆるぎない証拠で問答無用に追い詰めてしまう、ミステリ好きに受けそうな作品です。

No.1 4点 江守森江
(2010/05/10 04:03登録)
結末に至る過程でのコロンボの洞察力は毎度素晴らしい。
被害者が運動着に着替えていた事を知っている。
紐の結ばれ方からスニーカーは犯人に履かされた後に結ばれた。
二つの条件から三段論法で犯人を落とす。
執拗に犯人に迫る辺りは、ドラマで観ると実にコロンボらしい作品なのだが、ノベライズでは味気なく残念だった。

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