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ミステリの祭典

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第三の終章
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1983年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 青い車
(2019/10/05 18:54登録)
 犯人が最初わざと自分に容疑を向けさせるというパターンは覚えている限りではシリーズで唯一の例です。殺し屋を雇うのもミステリーの御法度に近い手法ですが、今回はその殺し屋に架空の動機まででっち上げてすべての罪を着せて殺すという、実に複雑な犯罪計画でした。ただし、その手の込んだ計画がある一点の想定外で崩れてしまい、結果的に犯人の自縄自縛ともいえる事件でもあります。ラストの畳み掛けるようなコロンボの追及には見応えがありました。

No.1 5点
(2010/09/07 13:14登録)
積読していた「コロンボ」のノベライズ版を読んでみました。あっという間でした。
映像を観てから原作を読むというスタイルはときどきやりますが、ノベライズ版を読むのは今回が初めて。テレビで観たのがずいぶん前だろうからはっきりしたことは覚えていませんでしたが、なんとなく映像が浮かんできました。ノベライズだから細部まで同じなのでしょうね。でも、ミステリーとしては並かそれ以下の出来だと思います。もちろん、さらっと読めることだけは高評価できますが。
一般にノベライズは、時間の隔たりがあってもストーリーに差がない分、読書中に映像が浮かんできやすく、復習方法としては悪くないようです。細かいところをチェックするには最適です。

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