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ミステリの祭典

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別れのワイン
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1974年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 青い車
(2019/09/23 09:33登録)
 『別れのワイン』のエイドリアンは果たして同情されるだけの人間でしょうか?決して嫌いなわけではありません。ただ、他の犯人と同等に身勝手なところがあるのに、「いいやつだ」「殺された義弟の方が悪者」とされるような風潮が引っかかるのです。職業意識が高いのはすばらしい個性ですが、人に生き死によりワインの方が大事、というのは人格としてかなり歪んでいるとさえ思えます。さらに、その義弟の母親を侮辱するような発言をしているのも好きになれません。個人的にはむしろラムフォード大佐やトミー・ブラウンの方を同情して見てしまいます。

No.1 6点 江守森江
(2010/04/28 04:09登録)
ミステリ部分は水準レベルな作品だが、ストーリー的には傑作の部類だろう。
この作品を観て、酒(ワイン)の品質と味覚をテーマに数多の後続作品が生み出された事だけでも非常に意義のある作品だと云える。
ノベライズでも作品レベルが維持されている。

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