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ミステリの祭典

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もうひとつの鍵
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1974年06月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 青い車
(2019/09/15 10:22登録)
 犯人側のドラマに重点を置いたタイプの回で、対決の充実感は弱めです。電球、芝生、鍵の跡といった物証の揃え方はいつも通り気が利いているだけに、ラストの決め手があまりの弱く、面白味を欠いているのが惜しいです。しかしそれでも、邪魔者だった兄を殺し自由になったのに、恋人をはじめ周りの人々が離れていってしまうベス・チャドウィックの悲壮な姿、そしてラストシーンのムードはこのエピソードならではの美点です。

No.1 5点 江守森江
(2010/05/10 04:33登録)
タイトル自体がそのまま作品の‘鍵’との掛詞になっている(駄)洒落た作品。
新聞・足跡・電球の汚れ等の些細な気付きから過失ではなく殺人と看過し、偶々居合わせた証人の新たな証言と犯人の証言の矛盾から落とす。
ドラマでは演技に魅入られ感じなかったが、じっくりノベライズで読むと裁判で犯人(が粘り通せば)を殺人で有罪に出来るのか?微妙に思えてしまった。

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