home

ミステリの祭典

login
誘拐
有栖川有栖・五十嵐均・折原一ほか

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日1995年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 メルカトル
(2024/11/01 23:36登録)
誘拐、誘拐、また誘拐。これでは流石に飽きるのではないかとの不安を、本書は吹き飛ばしてくれました。誘拐のみに特化したこの作品集は多少の瑕疵はあるものの、様々なバリエーションを見せており、それぞれが一捻りしてあり、尺は短いけれど各々違う楽しさを味わわせてもらえます。

どの短編が突き抜けている訳ではなく、平均的によく出来ていると思います。印象深いのは、五十嵐均、折原一辺りでしょうか。有栖川有栖は懐かしい面々が登場しますが、ストーリーとしては小粒で期待通りとはいきませんでした。あと香納諒一の逆転の発想が面白かったですね。
読む前はそれ程とは思いませんでしたが、想像以上に良作揃いでした。

No.1 5点 vivi
(2009/01/28 01:54登録)
これは誘拐テーマの作品ばかりを集めたアンソロジー。
といっても、書き手がバラエティーに富んでいますから、
そこに仕掛けられているものも、一筋縄ではいきません。

五十嵐氏の「セコい誘拐」はせこいけれど、頭脳派だな~と感心しました。
霞氏の「スイカの脅迫状」はかなり仕掛けが利いていて、
しかも小説としてもかなり面白かったです。
吉村氏の「誰の眉?」の「ダリノマユ」には笑いました。

2レコード表示中です 書評