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ミステリの祭典

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密室
姉小路祐・有栖川有栖・岩崎正吾ほか

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日1994年05月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 kanamori
(2010/05/20 18:34登録)
密室ミステリ・アンソロジー。
有栖川有栖の学生アリスもの「開かずの間の怪」が著者の短編集で出ていないという意味で目玉でしょうか。ゲームならではのトリックで江神部長の推理もさすがと思わせます。
若竹七海「声たち」もこのアンソロジーでのみ読める。編中の私的ベスト。
法月綸太郎「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」は、タイトルはフィリップ・K・ディックから、内容はロス・マクのパロデイ。アーチャーはそんなに薄っぺらな探偵じゃないぞ(笑)。

No.1 6点 vivi
(2009/01/28 01:46登録)
枚数的には短い作品が多いですが、
凝ったトリックを使っている作品が多く、
密室好きにはたまらないアンソロジーではないでしょうか。

有栖川氏の「開かずの間の怪」は、学生シリーズの短編で、
EMCのメンバーの活躍が楽しいです。
若竹氏の「声たち」は、会話の声からの推理ということで、
趣向としても解決としても、なかなか面白かったです。

やられた~!!と思ったのは、
法月氏の「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」。
これは、掟破りの禁じ手でしょう(^^;
多分、ものすごく楽しんで書いたんだと思いますけど。

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