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ミステリの祭典

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エニグマ奇襲指令

作家 マイケル・バー=ゾウハー
出版日1980年09月
平均点9.00点
書評数2人

No.2 8点 isurrender
(2011/11/27 23:26登録)
面白かった
ルパンそっくりの主人公が非常に魅力的
ミステリとしては「パンドラ抹殺文書」の方が上だと思うが本作も秀逸な出来だと思う

No.1 10点 Tetchy
(2009/10/11 20:19登録)
これは傑作!正に掘り出し物だ。
予想以上に面白かった!ドキドキハラハラの連続活劇だ。

エニグマ強奪の任を受けてドイツ支配下のパリ潜入行を行うベルヴォアールが、盗賊時代の仲間達の協力を得ながらドイツの包囲網を常に相手の想定の斜め上を走りながら潜り抜けていく。一歩遅れれば囚われの身となり、拷問に晒される状況下、時には鮮やかに、時にはギリギリの所で、はたまた敵の目前で包囲網をかいくぐるスリリングな展開が目白押しだ。

主人公の稀代の大泥棒ベルヴォアールの造形が素晴らしい。
もうルパンそのものである。これはバー=ゾウハーの手による怪盗ルパン譚、パスティーシュでもあるのだ。

いやあ、スパイ小説でありながら、ピカレスク小説でもあり、さらにルパンのパスティーシュでもあるという、非常に贅沢な作品だ。
そしてそれを難なく作品として纏めているバー=ゾウハーの手腕に改めて感服。

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