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ミステリの祭典

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親不孝通りラプソディー
テッキ&キュータ

作家 北森鴻
出版日2006年10月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 ボンボン
(2019/12/02 00:18登録)
前作の「親不孝通りディテクティブ」でも断片的に匂わされていた、テッキとキュータの高校時代の事件。予想外に壮大なギャング小説(?)だったのでビックリだ。
今回は作者が得意とする連作短編ではなく、かなりページ数のある長編なので、前作より読み心地の切れは鈍るが、その分大ネタがてんこ盛りでストーリーに厚みはある。

舞台は1985年。懐かしの小道具や世相が話の展開によく活かされている。
皆、基本的に悪いことしかしないし、とにかくキュータの部分はほとんどお笑いなので、漫画のようにドキドキワクワクと読むのが良いだろう。こんな高校生あり得ないのだが、ぶっ飛び過ぎていて、もはや爽快。

解説の近藤史恵さんが「少しやんちゃで、人懐っこくて、お酒と冗談が大好きで」、他の作品に比べこの小説が、北森鴻さん本人の顔に最も近いというようなことを書いていたので、ジンときた。

No.1 7点 itokin
(2009/01/09 18:21登録)
テッキとキュータの高校時代の物語。あり得ぬ事と普通は白けるのだがキャラクターがしかりしてスピードとユーモアのある語り口で最後まで飽きさせない、終わり方も良し。

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