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ミステリの祭典

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海の稜線
大阪府警シリーズ

作家 黒川博行
出版日1987年04月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 TON2
(2012/11/04 11:15登録)
面白くて一晩で読んだ記憶があります。
ブンと総長の刑事コンビの会話が漫才のようでいきいきしています。
海難事故のことを取り上げていますが、船を新造するには、そのトン数に見合う権利を買わなければならないなど、海運業関係の知識が新鮮でした。

No.2 5点 あびびび
(2011/09/29 13:05登録)
作者がまだ高校の美術教師だったころの作品と言う。一年がかりだったらしいが、キャリアのエリート係長が東京弁なのに対して、地元大阪の刑事がこてこての関西弁でストーリーは進
んで行く。

犯人そのものは意外性もなく、ごく普通だったが、綿密な取材で、海運業の世界を展開させる。しかし黒川といえば「厄病神シリーズ」で、最近の作品の方が好みかも。

No.1 7点 ZAto
(2009/10/17 13:02登録)
所謂「姿なき容疑者」を題材とした本格推理ものになるのだが、関西、四国を飛び回るスケールの大きさと、
緻密な取材力、考え抜かれた殺人トリックの妙に東西文化論という膨らみも加えて、
文庫の裏表紙に書かれた「黒川博行、初期の最高傑作」の惹句に嘘はないと思った。

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