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ミステリの祭典

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水の時計

作家 初野晴
出版日2002年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 まだ中学生(仮)
(2023/05/06 22:31登録)
童話の見立てになっている。童話とはオスカー・ワイルドの「幸福の王子」。だが、作中で起こる事件は見立て殺人などではない。なんと見立て臓器移植。貧しい人々のために自らのサファイアの瞳や全身の金箔を与えるという「幸福の王子」の行為は、云われてみれば、まさに臓器の提供に違いない。現実にはあり得そうもないはずの見立ての手法が、ここでは臓器移植というぎりぎりの現実を描くための武器になっている。
まさに本作における、脳死と診断されながら意識を保つ少女と暴走族の少年の関係は、幸福の王子とその瞳や皮膚を命懸けで運んだツバメとの愛の見立てにもなっている。その絆の煌めきに衝撃を受けた。

No.1 5点 ロビン
(2009/07/11 21:00登録)
これは果たしてミステリなのだろうか。一応ラストに冒頭でほのめかして謎が明らかにされるのだが、正直言って全然驚かされもしない。だって伏線ないじゃん。トリックもないじゃん。
感動を誘うミステリといううたい文句もあるのだが、涙腺を刺激されるような出来事は描けていても、それを伝える表現力、文章力がない。よって感動もできないです。

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