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ミステリの祭典

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法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー
法月綸太郎

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2005年10月
平均点7.00点
書評数4人

No.4 6点 ボナンザ
(2014/04/09 15:35登録)
有栖川や北村とはやや違った方向性だったが、それでもがちがちの本格限定ではなかった。

No.3 6点 江守森江
(2010/04/13 19:13登録)
角川文庫「本格ミステリ・アンソロジー」の第三弾。
本格色が薄く海外に偏った北村薫編よりは楽しめたが、犯人当ての三作が素晴らしかった有栖川編程には楽しめなかった(そのまま採点に反映させた)
法月綸太郎=ロジカルな印象に沿った作品よりも、結末の反転や発想の転換がピリリとした作品を中心に選んでいる。
ある意味推理クイズだが「真犯人はきみで章」は挑戦しがいのある作品(但し、ロジックより騙しに力点がある)を三作揃えた。
こういった作品群を読むと、叙述トリックは短編で、切れ味良く「驚きと納得」を齎す方が断然良いと思える。
犯人当て以外では、レジナルド・ヒル「脱出経路」のオチ(注*)が良かった(東野圭吾「悪意」・小島正樹「武家屋敷の殺人」などのプロット転用作品と読み比べるのも一興)
(注*)プロットではなく結末。

No.2 8点 dei
(2009/01/28 13:19登録)
法月倫太郎の本格愛あふれる作品集。
一人じゃ死ねないは必読・

No.1 8点 こう
(2008/12/24 00:34登録)
 法月氏本人の作品ほどロジック集になっていないのが意外な作品集でした。
 個人的には何といっても中西智明の「ひとりじゃ死ねない」が良かったです。このアンソロジーが出た時にはまだ「消失」が復刊されていなかったため中西智明という名前も初お目見えしましたが面白い作品でした。「消失」が再版された今ならば読者もある程度予想がつき衝撃は低いでしょうし確かに作品の構成も粗いですがつぐつぐ前情報なしで読めて良かったと思います。
 少なくとも「消失」が高評価な方はこの作品のためにも買われることをお薦めします。点数はこの作品のみの点数で他作品は「法月綸太郎」風を期待すると拍子抜けすると思います。
 尚ミステリ作家ではない大平健氏の作品も個人的には大好きなのですがその未読の一作が入っていたのも収穫でした。

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