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ミステリの祭典

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誰もわたしを愛さない
柚木草平シリーズ

作家 樋口有介
出版日1997年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 makomako
(2012/03/05 21:10登録)
 作者の小説では素敵な女性がたくさん登場する。いつも思うのだが作者とは同世代なのに何故かであったこともない女性が多いので、ある面でとても興味が湧く。
 今回もとんでもない女子高生が出てくる。
 めちゃくちゃな生活をしているのに、これほど覚めた人生観を持っている高校生はさぞかしつらいのであろう。もうちょっと自分を大切にしたらと言いたくなってしまう。逆にその子の友達はまじめで人生観もしっかりしていると思ったら、実はとんでもない金儲けをしていたりする。ショックだなあ。
 どんでん返しもあり犯人も意外で(作者によると初出版時の帯には犯人が分かってしまうようなことが書いてあったそうですが)、私はきっちりだまされました。まあ大体はだまされて読んでいるおめでたい読者なのですけどね。

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