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ミステリの祭典

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ガーディアン・エンジェル
ヴィク

作家 サラ・パレツキー
出版日1992年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2015/07/21 21:45登録)
ヴィクのシリーズ第7作にして、邦題が初めて原題そのままの作品です。このシリーズ、回を重ねるごとに長くなって、本作は文庫本で580ページの大作です。しかし、それだけの長さを必要とする事件だったかというと、疑問があります。2つの事件、その一方は違法かどうか微妙だという程度のもので、もう一方もある会社が殺人を複数回起こしながらも、動機はそんな重罪を犯す必要があったとはあまり思えません。2つの事件の絡み具合がまた微妙で、意外な結び付きがあったというほどでもありませんし、無関係なものを並行して描いたとも言い切れないのです。ヴィクのアクションはおもしろかったのですが、以上のような不満もあり、この点数。
なお、過去の作品にも登場していた人物たちの中でも、ヴィクと仲の悪い隣人や、元夫の弁護士も、事件に関わりがあるという、その意味では今までの総決算的な作品とも言えそうです。

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