ガーディアン・エンジェル ヴィク |
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作家 | サラ・パレツキー |
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出版日 | 1992年09月 |
平均点 | 4.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 4点 | レッドキング | |
(2024/12/20 18:56登録) ヴィクシリーズ第七弾。今回、話の取っ掛りは2件・・隣室老人の零落旧友の行方不明と、近隣お騒がせイヌ婆さんの飼い犬トラブル・・の「ザコ」件。金にもならない案件を追ううち、2件がヒロイン自身の前夫に絡む事件に繋がって・・が、明らかになって行く犯罪自体も、そう大した物ではなく・・付随の殺人がなければ・・せいぜい、「白昼の死角」証券詐欺やクロフツ産業犯罪の類なのだが、ヒロインの解決方法、まーた、派手なバイオレンスやっちゃって(*_*;。 |
No.1 | 5点 | 空 | |
(2015/07/21 21:45登録) ヴィクのシリーズ第7作にして、邦題が初めて原題そのままの作品です。このシリーズ、回を重ねるごとに長くなって、本作は文庫本で580ページの大作です。しかし、それだけの長さを必要とする事件だったかというと、疑問があります。2つの事件、その一方は違法かどうか微妙だという程度のもので、もう一方もある会社が殺人を複数回起こしながらも、動機はそんな重罪を犯す必要があったとはあまり思えません。2つの事件の絡み具合がまた微妙で、意外な結び付きがあったというほどでもありませんし、無関係なものを並行して描いたとも言い切れないのです。ヴィクのアクションはおもしろかったのですが、以上のような不満もあり、この点数。 なお、過去の作品にも登場していた人物たちの中でも、ヴィクと仲の悪い隣人や、元夫の弁護士も、事件に関わりがあるという、その意味では今までの総決算的な作品とも言えそうです。 |