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ミステリの祭典

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レディ・ハートブレイク
ヴィク

作家 サラ・パレツキー
出版日1988年07月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 レッドキング
(2024/07/14 00:37登録)
フェミニンハードボイルド第四作にして、更に露骨な構図・・フェミニズム=リベラリズム=善玉 vs 宗教右翼=男根保守主義=旧悪・・、ええぞええぞ、断固支持!(しちゃう)

No.1 6点
(2013/07/12 22:12登録)
内容とは関係ない邦題ですが、原題は"Bitter Medicine"で、まさにテーマそのものを示しています。さらに本編が始まる前、謝辞の中でも産婦人科のことが書かれているのですから、殺人が起こってすぐ、相当鈍い人でも方向性の見当はついてしまうでしょう。
途中、あまりに明らかな手がかりが出てきて、ヴィクも当然すぐに気づくので、かえってダミーではないかとさえ思ってしまいました。最後の尾行におけるある意外性もやっぱりという感じです。謎解きとしてはまあその程度なのですが、レギュラー・メンバーだけでなく最初に殺される人など、魅力的な人物の造形は(悪役も含め)なかなかいいですし、ヴィクの友人ロティの診療所での事件や、ヴィクの違法捜査など、ストーリー展開は最後まで楽しめました。
うっかり見過ごしていたのですが、『ダウンタウン・シスター』に出てくるあるキャラは本作で初登場だったんですね。

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