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ミステリの祭典

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猫目石
伊集院大介&栗本薫

作家 栗本薫
出版日1984年11月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 ボナンザ
(2024/02/10 23:36登録)
伊集院シリーズの本格要素とぼくシリーズの切ない青春を絡めた一品。肝心の本格要素がそれほどでもないのが残念だが、印象に残る。

No.1 4点 nukkam
(2015/06/15 16:29登録)
(ネタバレなしです) 講談社文庫版で上下巻合わせて550ページ近い大作の本書は1984年発表の栗本薫シリーズ第6作であり伊集院大介シリーズ第4作でもある、「名探偵の競演」に挑戦した本格派推理小説です。事件の中心にいるぼく(栗本薫)はほとんど出ずっぱりで容疑者たちとの接触も多く、一方伊集院大介は完全に部外者のため登場場面は限られますが警察との情報共有では有利な立場とうまく両者を描き分けています。謎解き説明は人物の性格分析が多くを占めていて手掛かりに基づく推理は少なく、そのためどうやって真相がわかったかについては説明不十分です。軽い文体が複雑でどろどろした人間関係描写とマッチしていないようなところもあります。またせっかく盛り上がったドラマ部分がエピローグの唐突な出来事で肩透かしを食らった気分にさせられました。

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