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ミステリの祭典

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アルファベット荘事件

作家 北山猛邦
出版日2002年07月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 6点 ミステリ初心者
(2026/02/14 19:57登録)
ネタバレをしております。また、若干の同作者の城シリーズのネタバレにもなってしまっているかもしれません。

 北山猛邦のクローズドサークルと聞いて、それだけで買ってしまいましたw
 クローズドサークル特有の緊張感やサスペンス感やスピード感はあまりなく、そこを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。ただ、キャラクターと雰囲気に北山猛邦の城シリーズっぽさを感じました。物理トリック、ちょっと幻想的な雰囲気、ほのかな恋愛要素などです。終盤になるとどこか本が終わってほしくない不思議な感覚になります。登場人物も最低限であり、美久月やディなど魅力的な人物もあってか、すぐに読了できました。
 また、複数探偵?による多重解決シーンも書かれておりました。ただ、その反証がすぐに行われ、バチバチの推理合戦とまではいかなかったです。

 推理小説部分について。
 この作者といえば大掛かりな物理トリックが魅力です。今回もらしさがありました。とはいえ、ちょっと難点もおおいですw
 まず、西ドイツでの呪いの箱に死体が出現する話ですが、残念ながら私にはピンときませんでしたw たしかに文中にヒントがあったのかもしれませんが、種明かしを聞いたときには「箱ってそんなにでかいんだ?」としか感じず、いまいちトリックを明かされたときの快感を感じませんでした;
 メインの”どうやって箱を本館へ運んだか?”という問題も、そこまで心に響かなかったです。これは私が悪いのかもしれませんが、種明かしを聞いた第一の感想が「アルファベットオブジェってそんなにでかいんだ?」でしたw ”A”に関してはとてもでかいことは分かっておりましたが、その他もそれほどデカかったのですねw とはいえ、ある程度推理小説を読んでいる読者ならば、見取り図をみた段階で”アルファベットをつかってなんやかんやしたんだな”というのは想像できるし、真相がわからなかったとしても大きな驚きにはならないと思います。

 総じて、個人的にはそれほど悪くないと思いましたw ちょっとバカミスとも思えるほどの大掛かりな物理トリックはあまり見られない昨今の推理小説界ですので希少価値を感じます。また、始まりと終わりが割ときれいに決まっているのも良かったです。甘めかもしれませんが6としておきました。

No.3 4点 梨央香
(2025/02/09 16:08登録)
トリック部分については、探偵役が種明かしする前でも【たぶんそこを利用するんだろうな】と、読者サイドからも想像はつく感じでした。犯人も、途中から推測できる。
登場人物たちに魅力があまり感じられず一気読みできなかったため、薄めの本ですが読み終わるまでに時間がかかりました。探偵役の男性が人形のようで人間味が感じられず、途中から【これはもしや主人公の女性が〇〇人格なのかも】と思ってしまったくらい。
本格派推理小説と思わずラノベと思えば気楽に読めるかもしれません。映画とか映像化にしたら面白いかもと思いました。

No.2 7点 虫暮部
(2023/02/09 12:36登録)
 この文体は冷静ながら微妙にリリカルで、美久月のキャラクターを描くのには最適かも。
 強引なトリック、好きだけど突っ込み:図解を見ると、ルートはジグザグ。でも箱のことを考慮すれば、当然まっすぐの方が確実。それだと見抜かれ易いってことだろうが、そこまで用心する必要あるかな?

No.1 3点 蟷螂の斧
(2012/06/09 09:43登録)
謎の物体「創生の箱」に係る三つの事件。①パーティの席上、空のはずの箱からバラバラ死体が出てくる②箱とは別の場所にいたはずの人物の切り取られた頭部がでてくる③箱と死体が別の場所から移動する(雪の足跡なし)。ライトノベルなのでトリック主体で、文章(人物・背景)に深みを感じることは全くできませんでした。読者は想像しかできませんが、現場にいたらすぐ解ってしまうトリックだと思います。

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