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ミステリの祭典

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シュロック・ホームズの迷推理
シュロック・ホームズもの ほか

作家 ロバート・L・フィッシュ
出版日2000年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2023/10/14 10:39登録)
シュロック・シリーズのうち、『冒険』『回想』から1編ずつと、その後の発表作9編、それにシュロックものでない5編を収録した、光文社独自編集短編集です。
シュロックの推理は、英語原文でないとわからないものも多く、特に表題作は何が何だかですが、だいたいにおいて楽しめました。シュロックの迷推理で偶然事件が本当に解決できてしまうものもあります。シュロック以外のものは意外にほぼ正統的でした。
それにしてもシュロック・シリーズ、時代設定がよくわかりません。『アスコット・タイ事件』だと書き出しが「五九年の…」と年が二桁で示されていますが、ロンドンを馬車が走っている一方で日本大使館が存在します(Ogimaはオジマじゃなくオギマでしょう)。他の作品もそうで、新発明のラジオだとか映画(『羅生門』『ピーター・パン』等)だとか。最たるものは『ウクライナの孤児』で、1897年版の参考文献が最新版らしい七九年…???

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