home

ミステリの祭典

login
黒岩涙香探偵小説選Ⅱ
論創ミステリ叢書

作家 黒岩涙香
出版日2006年09月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 4点 ボナンザ
(2022/05/05 20:20登録)
こんなのあったんだという驚きと、今読んでもなじめる内容。

No.1 6点
(2021/11/23 09:29登録)
ガボリオの中編『バティニョールの爺さん』の翻案『血の文字』等10編と短いエッセイ2編。
ミステリ的にはやはりこの中編が最もよくできています。解題で小森健太朗はクイーンの某作との共通点を指摘しているほどです。まあクイーンほどのひねりはありませんが。
他に『幽霊』『紳士の行ゑ』『秘密の手帳』が長めの作品。『幽霊』は乱歩はあまりおもしろくなかったそうですが、悪くないと思いました。これもガボリオの『紳士の行ゑ』は、原作データ・アーカイブで確認したところ、探偵役は捜査官マグロワール先生(maître Magloire)です。
残りは短い作品ばかりです。小森健太朗がガボリオ原作としている『帽子の痕』の一人称主役刑事は『バティニョール…』のメシネ(目科)刑事をうらやんでいるので、メシネではあり得ません。中短編集『バティニョール…』収録6編の中に本作は入っておらず、原作がガボリオかどうかも疑問です。

2レコード表示中です 書評