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ミステリの祭典

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今日を忘れた明日の僕へ

作家 黒田研二
出版日2002年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 蟷螂の斧
(2012/10/17 16:55登録)
記憶喪失の設定が面白い。事故以前のことは覚えているが、その後の毎日(前日)を忘れてしまうというもの。その間に、女子高生の自殺や、友人が殺害される事件が起きる。そのことがフラッシュバックし、自分が係わっているのではないかと、日記を調べ始めるのだが・・・。登場人物が少ないので、フーダニットよりホワイダニットの方が色濃いような感じを受けます。日記から真相にたどりつく過程は楽しめました。

No.1 6点 kanamori
(2010/12/14 20:55登録)
事故によって記憶の蓄積ができない”前向性健忘症”になった主人公を巡る迷宮ミステリ。
タイトルは連城三紀彦風で、設定は北川歩実風。そして結末はやはり連城ばりの騙りで構図の反転を見せてくれます。一日たつと記憶がなくなるため主人公はある工夫をするわけですが、その小道具の使い方がうまいと思った。

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