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ミステリの祭典

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蹄鉄ころんだ
シャンディ教授

作家 シャーロット・マクラウド
出版日1988年12月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点
(2021/03/28 18:50登録)
マクラウド初読印象は、気持ちのいいミステリというところでしょうか。
バラクラヴァ農業大学のシャンティ教授シリーズはこれが第2作ですが、馬房に掛けてある蹄鉄がすべてひっくり返されていたという奇妙な事件から始まり、貴金属工芸店の強盗事件、大学で飼育している豚ベリンダの誘拐事件、そして装蹄師殺人事件と、早い段階で次から次へと立て続けに事件が起こります。
コージー系らしいほのぼの感はもちろん楽しめ、事件解決後のジャーナル情報を使ったまとめ方などうまいものですが、謎解き要素についても、犯人の正体こそ大して意外ではないものの、ベリンダの隠し場所とか殺人の動機とか、いろいろと工夫されています。ただ、そもそもベリンダを誘拐する必要があったのか、疑問です。警察の捜査攪乱のためということかもしれませんが、やはり無駄な労力という気はします。

No.1 7点 nukkam
(2015/03/04 18:42登録)
(ネタバレなしです) 1979年発表のシャンディ教授シリーズ第2作で、スケール感の大きなスラプスティック(どたばた)本格派が楽しめます。こんなにごちゃごちゃにして大丈夫だろうかというぐらい入り乱れたプロットをうまく着地させています。シャンディ教授の活躍ぶりもご立派ですが、スヴェンソン学長が実に頼もしいのが印象に残ります。

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