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ミステリの祭典

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うまい犯罪、しゃれた殺人
アルフレッド・ヒッチコック編

作家 ヘンリー・スレッサー
出版日1964年01月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 蟷螂の斧
(2023/01/11 11:24登録)
TV「ヒッチコック劇場」で使われた作品の中から、ヒッチコック氏自身が厳選した傑作集。阿刀田高氏は「打率が高いという点で言えば、スレッサーのほうがダールより断然上なのではあるまいか。スレッサーの作品は読んで失望させられることが少ない。」と語っています。
①逃げるばかりが能じやない 8点 20万ドル横領し自首。13年後出所。警部が訪問すると全額返すという・・・世界漫遊のため
②金は天下の廻りもの 8点 ポーカーで負けたアーヴは追いはぎに金を盗られたと新妻に嘘をついた。警察に届ける羽目に・・・負けた金
③ペンフレンド 6点 マーガレットの姪が囚人と文通、愛の言葉を交わしていた。囚人が脱走しマーガレットの家に・・・懲りずに手紙を
④信用第一 6点 亡き父親が勤めた貿易商に息子が入社。裏工作で大金をせしめたが・・・愛する父親
⑤犬も歩けば 9点 行き倒れした男から財布(大金)を盗む。カードが入っており「私は死んだのではない。てんかん性の発作であり病院へ連絡乞う」とあった・・・男の正体
⑥41人目の探偵 7点 探偵事務所に男が現れ、妻殺しの犯人を見つけたので殺して欲しいとの依頼・・・犯人の正体
⑦不在証明 6点 浮気相手から妻が死んだとの電話。その電話を母親が取ってしまった・・・母の伝言
⑧恐ろしい電話 6点 妻が急病で病院へ電話しようとしたが、共同電話のため話し中であった。会話相手に電話を切ってくれと依頼するも・・・復讐
⑨競馬狂夫人 6点 本日6時までに競馬代金(借入)を返済しないと夫に告げると言われ・・・小さな詐欺
⑩気に入つた売り家 8点 老婆が住む売り家。価値は1万ドルだが売値は7万5千ドル。そのわけは?・・・購入者が現れた
⑪老人のような少年 7点 少年は刑務所で知り合った友人の女親を訪ねた。一緒に住むようにと誘われ・・・切ない結末
⑫最後の舞台 6点 水中での縄抜け・・・妻の工作
⑬二つの顔をもつ男 7点 義理の息子が指名手配されていることを知り・・・愛する娘のために
⑭親切なウェイトレス 8点 老女がウェイトレスに財産を分けてくれると言う。なかなか死にそうもないので毒薬を・・・解剖結果
⑮付け値 8点 強盗が入った。夫は寝ている妻を殺してくれれば小切手を切ると交渉。OKを得るが・・・上手
⑯眠りを殺した男 7点 不眠の原因は火事で亡くなった妻の弟にあると気が付き・・・熟睡
⑰処刑の日 7点 処刑の日、真犯人と名乗る老人が現れた。検事は・・・なんのために

No.1 6点 ボナンザ
(2014/09/04 16:54登録)
ヒッチコックのお気に入りというだけあって面白いストーリーが揃っている嬉しい短編集。
本格ミステリというよりはアイリッシュのようなサスペンス風味だが、さくさく読めてしまう。

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