home

ミステリの祭典

login
巴里人形の謎
霞田兄妹シリーズ

作家 太田忠司
出版日1996年03月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 4点 蟷螂の斧
(2012/03/18 11:49登録)
「私は人形に殺される」謎の言葉を残し、人形作家がパリで首吊り自殺した。この謎がメインであると思いつつ読んだのですが、小説の中では謎が生きてこなかったと思います。謎の真相は明らかにされるのですが、イマイチの感じであったし、またメインとなる人形を絡めた別の殺人事件の動機も同様でした。雰囲気は良いと思いますが、ミステリーとしては高評価はつけ難いと感じました。

No.1 9点 makomako
(2008/12/04 21:41登録)
霞田兄妹国名シリーズで最も好きな作品。最初に読んだときはあまり印象に残らずストーリーもすっかり忘れてしまったが、今回再読してとても楽しめた。志朗が襲われた笠寺公園(私の母親はは高射砲陣地と呼んでいる)は通勤でいつも通る場所でもあり、興味がわいたこともプラス要素ではある。大きな謎や派手なトリックはないが、作者の分身のような名探偵の青春時代が描かれていて読後感もとても良い。今回発表順に霞田兄妹シリーズを呼んでいるうちに、登場人物たちをが好きになってしまったのが一番大きいのかもしれない。

2レコード表示中です 書評