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ミステリの祭典

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僕と先輩のマジカル・ライフ

作家 はやみねかおる
出版日2003年12月
平均点4.00点
書評数4人

No.4 3点 バード
(2020/01/16 19:26登録)
本作の分類はミステリ要素のあるラノベ(と思う)。ラノベの肝は一にも二にもキャラクターだろう。本作のキャラは、流され気質な主人公とぐいぐい来る不思議系ヒロインと突飛な行動ばかりする先輩、というもの。解説の恩田さんによると、当時のすれた読者にはこの配役が新鮮だったそうだ。しかし、言葉は悪いがこの程度では今のすれた読者は見向きもしない。多くの作品が生み出された結果、本作のキャラは使い古されたテンプレとなってしまったからである。つまるところ本作は時の流れに勝てなかった作品である。
ただ、現代視点では低評価だが、15年以上も前にこういったキャラ物を世に出した点は素晴らしい。時代が本作に追いつき、そして追い越したのである。

(個々の話へのコメント)
第一話、第二話は2点。第三話は5点。第四話は4点。
開幕から日常会話が続く一話、二話は非常に退屈で何度かギブアップしそうになった。一方序盤から謎が登場する三話、四話はストーリーで引っ張ってもらえたので、それなり。ENDINGについては、四話の良い話風の締めからコメディ要素を絡めて綺麗に落としており、上手いと思った。

No.3 4点 まさむね
(2012/06/22 23:22登録)
 児童向けミステリー界における超売れっ子作家(ちなみにウチの娘もよく読んでました)が,一般向けミステリーも書いていると知り,試読してみました。
 感想としては,ズバリ“空気が合わない”。長曽我部先輩の存在意義もよく分からないし…。ミステリとしてのラインは保っていると思うのですがねぇ。

No.2 3点 なの
(2009/07/11 23:30登録)
うーん、面白くない・・・
児童本だけでいいんじゃないですか?
「赤い夢の迷宮」も寒かったし

No.1 6点 H.T
(2009/04/05 17:22登録)
霊能力がある幼なじみと、主人公・快人。それから、長曽我部先輩が繰り広げるミステリー。
内容としては、河童や自縛霊がらみの自動車事故など、霊的なものが多いです。また、幼なじみである春奈が、霊能力があるというので面白い設定。笑えるところもあるので、子供にもお薦めできる作品。
はやみねさんらしい。

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