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ミステリの祭典

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平家伝説殺人事件
浅見光彦

作家 内田康夫
出版日1982年10月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 mediocrity
(2019/09/26 06:42登録)
浅見光彦のデビュー2作目とのこと。平家伝説というタイトルだが、登場人物が平家の落ち武者の子孫という程度で歴史ミステリとかではない。むしろ伊勢湾台風の話の方が詳しいような。作者自身が自信作だとあとがきで書いてるが、実際、名作の部類に入るのではないかと思う。
密室トリック、消失トリックは確かにおまけレベルだが、ストーリーには引き込まれるものがあり、一気に読んでしまった。

No.1 6点
(2010/02/05 17:06登録)
2時間ドラマ的作品ではあるが(何度か映像化されているはず)、それほど安っぽくなく、仕掛けやトリックはたっぷりあって十分に本格ミステリを構成している。トリックが単純であることは否めないが、論理的なフーダニット展開はお見事。それに、物語の起点であるプロローグの伊勢湾台風の回想シーンも決まっている。あまりにもミステリアスで、ここに謎がありますよと言わんばかりだが、だからこそ、読者をひきつけて離さないぞという意気込みが伝わってくる。私もそれだけで夢中になってしまった(単純すぎますね)(笑)。もちろん旅情もたっぷりあるのも良かった。

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