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ミステリの祭典

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密偵ファルコ/白銀の誓い
密偵ファルコ

作家 リンゼイ・デイヴィス
出版日1998年08月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 7点 YMY
(2023/11/14 22:29登録)
舞台は紀元一世紀のローマ。軍隊勤めを終えたファルコが、故郷のローマに帰ってきて、ひょんなことから皇帝の密偵になる物語。
通常歴史ミステリは時代の設定、当時の風俗描写を重視するあまり、ストーリーが平板になりがちだが、本作は現代ものに比べても違和感なく主人公の描写も巧み。

No.2 6点 八二一
(2022/09/06 20:42登録)
ブリタニア(現在のイギリス)の銀鉱山に鉱山奴隷として潜り込んで、銀のインゴット横領事件を暴こうとする。犯人捜しや謎解き、クライマックスの活劇シーン、身分違いのロマンスなどさまざまな要素が盛り込まれている。
古代ローマ時代を舞台にする歴史ものという枠の中で、それらの要素が絶妙に絡まりユニークな効果を上げている。

No.1 6点 mini
(2009/01/18 10:00登録)
密偵ファルコはとても面白いのでぜひ読んで欲しいシリーズだ
歴史ものが苦手な人もいるだろうが、これが例えば中世イングランドとかヴィクトリア朝時代とかだと、いかにも歴史ーーって感じになっちゃうけど、古代ローマとなると時代が離れすぎて架空の世界みたいだ
言わばSF的世界を舞台にした活劇としても読めてしまうから、あまり歴史的舞台を感じさせない効果があるので、歴史アレルギーな人にも薦められるシリーズである
ファルコの立場はスパイと探偵の中間みたいなので、密偵という呼称はぴったりである

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