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ミステリの祭典

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リリアンと悪党ども

作家 トニー・ケンリック
出版日1980年02月
平均点7.33点
書評数3人

No.3 7点 蟷螂の斧
(2017/08/27 19:29登録)
東西ミステリーベスト100(1986年版)の89位。あるトラブルで主人公バニーとエラとは天敵になった。しかし、孤児のリリアンと3人で大富豪の親子役を引き受ける羽目になる。バニーはエラを口説くがそっぽを向かれっぱなし。リリアンは9歳でタバコを吸うのである。こんな3人が大富豪の親子を演じられるのか?といったドタバタ喜劇です。後半は誘拐劇でバニーと誘拐犯と情報局の知恵比べのコンゲームになります。海外ものでは、中々笑いのツボに嵌まるものがないのですが、本作は笑えました。ただ、もう少しリリアンに活躍してほしかった気持ちはありますね。

No.2 7点 kanamori
(2010/07/22 21:52登録)
疑似親子三人が企てる”誘拐劇”を基調に、スラップスティクスなドタバタが全編を覆っていて大いに笑える。
ウエストレイクの”不運な泥棒ドートマンダー”シリーズと同じテイストのクライム・コメデイの傑作。

No.1 8点 こう
(2010/07/21 23:56登録)
 軽薄な詐欺師とその被害者の女性、そしてみなしごの名子役リリアンの三人がメインキャラクターの誘拐がテーマのユーモアサスペンス(?)です。
 ミステリとしてどうか、というのは正直どうでもよくてただただ憎めないキャラクターが徐々に打ち解けてゆく所やストーリーが楽しめればいいと思います。軽い落ちもあります。
 ケンリックの作品の中では最も気に入っている作品です。

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