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ミステリの祭典

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他言は無用

作家 リチャード・ハル
出版日2000年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/05/30 21:04登録)
(ネタバレなしです) 1935年発表のミステリー第2作ですがジャンル特定に悩む作品です。一応本格派風なところもありますが、中盤に犯人自身の視点で描かれた章が挿入されて犯人の正体は読者に判るので犯人当てを楽しむ作品ではありません。作中人物が推理で犯人に到達する、倒叙推理小説的な要素もありますが推理や探偵活動よりも犯人も含めた様々な人物の思惑と、その思惑通りにいかない皮肉な事態に多くのページを割いている作品で、そもそもミステリーらしくないと感じる読者もいるかもしれません。

No.1 6点 kanamori
(2010/08/09 20:36登録)
英国風ブラック・ユーモアが漂う軽ミステリ。
上流階級の社交クラブを舞台に、会員の不慮の毒死事件と脅迫状をめぐる騒動を軽妙なタッチで描いています。
米国風のドタバタではなく、なにげない言動や行動にニヤリとさせる上質のユーモアが持ち味で、個人的には「伯母殺人事件」より楽しめました。

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