home

ミステリの祭典

login
クレアが死んでいる
87分署

作家 エド・マクベイン
出版日1962年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2019/05/21 23:20登録)
87分署シリーズ第14作ですが、ストーリーの方はともかく、書き方には少々うんざりしたところもありました。舞台の都市アイソラについて、その名前の由来などを延々説明していて、今までそのことについて書いたことがなかったのかなと思ってしまいます。「都会とはときにこんな妙なことをしでかすものだ。」とか「何とか月曜日を廃止する法律でも作るべきではないか。」とか、登場人物の視点からならともかく、客観視点から書かれるとばかばかしくなってしまいます。
で、話そのものは第2作『通り魔』以来のクリング刑事の恋人クレアが被害者の一人になる銃乱射事件ということで、衝撃的であり、捜査小説としてもおもしろく読めていけます。診療所の待合室にファッショナブルな雑誌と一緒にEQMMが置かれていたなんて遊びもありますが、もしエラリーが登場していたら10分で解決していたかも、という気がする事件でした。

1レコード表示中です 書評