殴られたブロンド ペリイ・メイスン |
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作家 | E・S・ガードナー |
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出版日 | 1954年09月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 6点 | 弾十六 | |
(2019/08/15 20:07登録) ペリーファン評価★★★★☆ ペリー メイスン第25話。1944年11月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。) 雨の日のデラとの冒険、トラッグ警部との騙し合いは相変わらず、メイスンは荒っぽいのはやらないと言いながら、結局危ない橋を渡り、お久しぶり(お前のせいで殺人課から出された)ホルコム部長刑事に出くわします。法廷場面は予審で、これまたお久しぶりドラム検事が登場。矢継ぎ早に指示されるドレイクは夕飯の代わりに「一本で二倍の栄養がある」チョコレート・バーを勧められます。次回予告はトリオが集まったレストランに金魚で気の狂いそうな男が登場。 銃は38口径リヴォルヴァ、メーカー不明。他にも終盤に派手な銃撃戦がありますが銃の具体的な描写はありません。 (2017年3月21日記載) |
No.1 | 6点 | 空 | |
(2012/03/16 23:49登録) タイトルの「殴られた」の部分は原題では”black-eyed”、つまり殴られて目のまわりに青あざのできた、ということです。 メイスンものの中でも、カバー作品紹介にも書かれているように特に劇的な展開を見せる作品です。最初のうちは、ブロンドの依頼人登場から事件がどう転がっていくのか、見当もつきません。一瞬、このシリーズでまさかこんなことが、と思わせる殺人を起こしておいて、いかにもなパターンに戻したりしもます。さらに真ん中あたりですでに、予審ではありますが裁判になってしまうのです。これ以後延々と裁判シーンになるなんだろうか等と思っていたら、裁判の途中(裁判はもちろん何日もかけてやっていくわけですから)、法廷外で事件は新たな展開を見せます。 設定を複雑にしすぎて、小説としての全体のつながりが今一つすっきりしなくなってしまっているのが難点ですが、なかなか楽しませてくれました。 |