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ミステリの祭典

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親指さがし

作家 山田悠介
出版日2003年09月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 4点 メルカトル
(2014/04/21 22:21登録)
再読です。
7年前の「親指さがし」というゲームの最中に突然失踪した由美、20年前山梨で起こったバラバラ殺人事件、この二件の出来事に果たして関係はあるのか、二十歳の武はかつてゲームを一緒に行った3人の仲間と共に山梨の別荘に向かい、事件の真相を探るが・・・というストーリー。
無駄を排した、読みやすい文章はいいが、まるで子供向けのような噛んで含めるような文体は、やや稚拙な感じを与えてしまうので、かなり損をしている気がする。それも手伝ってか、いかにも内容が空疎でスカスカな印象を受ける。プロットやストーリー自体は決して悪くないと思うのだが、何と言うか、濃密さに欠けるため、ホラーなのにあまりにサラッとしすぎていて、怖さが伝わってこないのが残念である。それが作者の持ち味と言ってしまえばそれまでだが。もし書き手がもっと熟練した作家であれば、かなりの傑作になったのかもしれない、そんな素材の良さは伺える。
まあしかし、ホラーやミステリ読みの手練れには受けないだろうが、一般の読者にとってはこれくらいの低刺激が程よくていいのかもしれないとも思う。

No.1 3点 だい様
(2009/05/25 09:27登録)
評判ほどは悪くなかった(笑)

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