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ミステリの祭典

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哲学探偵

作家 鯨統一郎
出版日2008年09月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 3点
(2011/11/24 10:34登録)
二人の刑事が、事件に出会い、情報収集し、最終的に競馬場に向かい、そこで藍色のスーツを着た謎の男性が登場する。その男の登場が手掛かりはすべて出そろったという合図になる。そういうパターン化された連作本格モノ。

一話ごとに哲学、短歌、競馬の薀蓄が盛り込んである。一編が2段組ノベルズ版の30ページ弱で、全8話。薀蓄がなければ、一話20ページぐらいで済みそう。薀蓄も興味がもてればいいが、そうでなければじゃまな存在でしかない。
じゃまな話を盛り込むよりは、本格部分を厚くするか、人物をもうすこし面白おかしく描いたほうがよかったのでは、と思います。

No.1 3点 kanamori
(2010/08/22 21:05登録)
「なみだ特捜班」の高島警視らが狂言回しになって、哲学者まがいの競馬場のおっさんが探偵役を務める連作ミステリ。
いくつか不可能トリックを扱った魅力的な謎がありますが、探偵役を始めとする登場人物のキャラが立っていない。コンセプトがいまいちよく分からない連作でした。

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