ガストン・ルルーの恐怖夜話 |
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作家 | ガストン・ルルー |
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出版日 | 1983年10月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 7点 | 蟷螂の斧 | |
(2023/05/05 22:01登録) ①金の斧 9点 フランス・ミステリ傑作選(2)所収 殺人のあった夜、夫は斧と洋服を洗っていた・・・プレゼントの金の斧 ②胸像たちの晩餐 10点 ディナーで殺人を(上)で書評済 ③ビロード首飾りの女 8点 ギロチンで首を落とされたが生きており、首飾りを外すと首が落ちるという美女・・・伝説と現実 ④ヴァンサン=ヴァンサンぼうやのクリスマス 6点 坊やの両親が強盗に殺された。でも下手人はいない・・・プレゼント用の靴はカラ ⑤ノトランプ 6点 美女オランプには十二人の求婚者がいた。一番目から三番目の夫は結婚後間もなく死亡。三番目の夫が真相を書いた手紙を四番目の候補に残した・・・老女中 ⑥恐怖の館 7点 新婚旅行の夫婦が泊まった宿は、以前、殺人鬼の夫婦が経営していたという曰く付きの宿であった・・・もう一組の客 ⑦火の文字 5点 昔、悪魔との契約をした家主は絶対に賭け事に負けないという。それを信じない若者たちと賭けをするが・・・消えた金 ⑧蝋人形館 5点 肝試しの賭けで蝋人形館で一夜を過ごすことになった。やがて蝋人形が動くのを目撃し・・・拳銃の発砲 |
No.1 | 7点 | Tetchy | |
(2008/09/14 13:45登録) 正直云えば、歴史に残る名作とされている『黄色い部屋の謎』よりも数倍面白かった。 各短編共、それぞれ持ち味があり、個性豊かなのだが、好みで選ぶとすれば「金の斧」と「蝋人形館」の2編。 前者は結末が結構意外で現代ならば絶対に書けないオチだから。後者は、身震いするような蝋人形の描写と、皮肉なラストを賞して。 |