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ミステリの祭典

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I’m sorry、mama.

作家 桐野夏生
出版日2004年11月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2023/10/12 13:12登録)
最凶、最悪の中年女・アイ子の蛮行が炸裂する。彼女は孤児院から脱出した後は、生き抜くために職を変えながら平気で殺人、金品の強奪、放火を繰り返してきた。
乾ききった内面に渦巻くのはただ一つ。母に会いたいという切なる願いだけ。全編を覆いつくすブラックユーモアが痛快。アイ子の行く先に立ち現れるホテル・グループの女社長、家族の世話に追われるだけの主婦、元娼婦の老婆等々。誰もが人生に苦悩しつつ、振る舞いは滑稽にならざるを得ない。アイ子は悩める女性の内面を露にする一種のトリックスターなのだ。

No.1 5点 さとりん
(2008/08/13 20:02登録)
いろいろな「汚さ」を感じられる本。
それは読んでからのお楽しみだけど、だからってオススメできるかというと、それまた疑問。
ゆっくりと読みたい本ではなく、さっさと読み終わりたかった。決して面白くないわけじゃないんだけどね。

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