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ミステリの祭典

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空白の叫び

作家 貫井徳郎
出版日2006年08月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 シーマスター
(2010/07/05 23:52登録)
貫井徳朗渾身の超大作、この度ついに上中下の三分冊にて待望の文庫化!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(「だから何?」「待ってたんですよ」)

◆解説より
 「僕はこの作品を書くために作家になったのかもしれない」
◆作者のブログ(本年6月9日)より
 「魂を削って書いた作品です。これを書き終えて、ぼくは小説家を辞めてもいいと思いました」

あの貫井徳朗がここまでいうのだから、読むにあたり否が応でも期待が高まるのは禁じえない・・・・・・・

・・・・・・・確かに作者らしい濃厚な不快に満ち溢れた作品だった。
しかし、率直な読後感は「うーん、あなたはもっと凄い小説をいくつも書いているのではないですか?」

まぁ、この辺は書き手と読み手の主観の違いというものが多分に露顕してくるところなのだろうが、リアリティに乏しいミドルティーン達の現実離れしたストーリーからは、作者が「何を言いたかったのか」が自分には解らなかった。

No.1 8点 いけお
(2009/05/13 00:01登録)
ミステリ的な要素はほぼ無い作品でもここまで満足できるとは思わなかった。
叙述があると思わせるような文章と展開に逆にだまされた。
プロットもラストもまさに貫井作品らしい。

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