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ミステリの祭典

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招かれた女

作家 赤川次郎
出版日1980年03月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 6点 HORNET
(2011/01/30 12:41登録)
 ユーモア・ミステリが有名な氏としては希少なサスペンスの様相が強い作品です。赤川氏の作品解説文などでは,「マリオネットの罠」と二つ並べて,他作品とは違う位置づけがされていました。
 なるほど,軽妙なタッチの他作品とはちがい,怖さ,陰惨さを感じさせる物語で,読みやすさもあって一息に読んでしまいました。ラストも意外な結末に驚かされました。

No.2 6点 teddhiri
(2008/12/27 12:50登録)
犯人は途中でうっすらと気づいたものの、話がテンポ良く進み、エピローグで驚かされた。黒いなぁと思わされた。

No.1 8点 こう
(2008/07/03 00:31登録)
 これも初期のサスペンスタッチのミステリで気に入っています。
 売春をしていた中学生が死体で発見され、ベテランと若手の二人の刑事が容疑者宅に踏み込もうとしたところ、容疑者の発砲で若手刑事が死亡、逃走した容疑者も死亡し、責任を取ってベテラン刑事は辞職し事件は幕、という発端が最初の数ページで語られ、そこから話が展開してゆきます。登場人物は少ないですが、どんどん殺されてゆきます。正直に言うと犯人が独善的理由で安易に殺しすぎかな、と思いますがラストの部分は予想外だったので面白かったです。
 個人的には殺人の動機として自分を守るために次々に続けていく殺人は好きではありませんが、意外と後味の悪くない作風でした。

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