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ミステリの祭典

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黄泉の国へまっしぐら
ヒラリー・テイマー教授シリーズ

作家 サラ・コードウェル
出版日1986年05月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 ことは
(2022/10/24 00:30登録)
おもっていたよりユーモア成分が多かった。
若手弁護士グループが、素人探偵団として活動するという基本設定にはじまり、多くのシーンで、ほとんどシチュエーション・コメディのような状況設定になっていて、いかにもイギリスのユーモア小説と感じた。
ラストは、いくつかの情報が伏線として立ち現れ、なかなかミステリ的興趣がある。とくに、衒学のひとつと思わせるある要素が、伏線となるのは楽しい。
他作も、機会があれば読んでみたいと思っている。

No.1 8点 nukkam
(2011/08/17 16:33登録)
(ネタバレなしです) 1984年に発表されたティマー教授シリーズ第2作の本格派推理小説で個人的にはこの作者の最高傑作だと思います。序盤は遺言書の内容把握、遺族の人間関係、どの弁護士が誰の代理人かを頭の中で整理するのに大変でしたがそれをくぐり抜けると俄然読みやすくなります。謎解き伏線の張り方が実に巧妙で、単なるサイドストーリーネタと思わせて実は重要な手掛かりだったという仕掛けは感心するばかりです。どんでん返しも鮮やかだしティマー教授と弁護士たちの会話もユーモアとウイットに富んでいます。

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