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ミステリの祭典

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樹霊の塔
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日2007年12月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 2点 ボナンザ
(2024/12/08 20:19登録)
時系列的には初期作品の頃の物語だが、密度の違いに時の流れの残酷さを感じる。

No.1 5点 nukkam
(2018/11/29 22:07登録)
(ネタバレなしです) 「伊集院大介の聖域」というサブタイトルを持つ2007年発表の伊集院大介シリーズ第24作です。作中時代は出版時期と乖離していて、ある人物を明治20年生まれの92歳と紹介していることから1977年頃でしょうか。しかし時代描写は重視されていません。なぜなら舞台が時代に取り残されたような秘境の村ですから。都会からの訪問者たちが独特の村社会に対してある者は理解し共感し、ある者は否定し反発する、その対比が印象的です。犯罪とは関係ない秘密については手掛かりに基づく丁寧な推理が披露されている一方で、肝心の犯罪の謎解きは到底読者が自力で推理できるような設定でないのが残念です。本格派推理小説というよりはスリラー小説に近いと思いますが、いずれにしろ実質的な主人公である森カオルが直接事件に遭遇しない展開なのでミステリーらしさが希薄です(解決も唐突かつ強引)。物語性は豊かですので退屈する作品ではありませんけど。

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