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ミステリの祭典

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黒猫遁走曲

作家 服部まゆみ
出版日1993年12月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 蟷螂の斧
(2012/03/22 17:30登録)
題名からして軽い読み物を連想しましたが、狂気の世界でした。定年退職した女性編集者の愛猫への偏狂的な行動と、妻を殺害した若手劇団員の狂気が交互に描かれ、そしてラストへ・・・。ブラック・ユーモアの世界と思われるので短編でもよかったのでは?

No.1 6点 Tetchy
(2008/05/28 19:33登録)
『時のアラベスク』、『罪深き緑の死』と重厚かつ濃厚な趣きのミステリを読んだ後で本書を手にしたとき、あまりの軽妙さにえっ、これ同じ作者!?と面食らってしまった。

文庫書き下ろしの本書の著者近影にも写っているように、著者は無類の猫好きらしく、猫をテーマにした本書もそれが故に非常に読みやすいものとなったようだ。

ミステリ的には大したことないが、こういうのも書けるという著者の意外な側面に何よりも驚いた。

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