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ミステリの祭典

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レディ・モリーの事件簿

作家 バロネス・オルツィ
出版日2006年03月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2014/08/13 12:14登録)
(ネタバレなしです) 「隅の老人」シリーズでミステリー史に名を残した作者ですが、女性警官を探偵役にしたミステリーの先駆的作品である本書も忘れてはいけないと思います。本書が出版された1910年には、女性警官がまだ実在していなかったという史実にまず驚かされます。もっとも女性の社会進出を描く目的で執筆されたかというとそこは疑問で、「終幕」でレディー・モリーがとった行動は男女同権主義の読者からは賛同を得にくいと思います。「隅の老人」シリーズと比べて謎解き要素が弱く、中には全然ミステリーでない作品もありますが「フルーウィンの細密画」と「大きな帽子の女」はまずまずの出来栄えかと思います。

No.1 4点 kanamori
(2010/09/03 17:33登録)
論創社版の”シャーロック・ホームズのライヴァルたち”シリーズの第1弾、ミステリ史上初の女性警官を主人公にした連作短編集。
発表された年代を考えると、ミステリの趣向的にあまり期待できませんが、予想通りの内容で、ほとんどの作品は真相がミエミエでした。連作の最後に探偵役のプライベートが明かされる構成は「隅の老人」と似ていますね、内容は全然違いますけど。

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