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ミステリの祭典

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マヂック・オペラ
オペラ三部作

作家 山田正紀
出版日2005年09月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 虫暮部
(2024/08/01 13:34登録)
 歴史には疎いので……勉強になりました。それはつまり、“定説を引っくり返した妄想” に驚くだけの素養が足りないと言うことであって、架空の国の戦争系ファンタジーでも読んでいるような気分だった。

No.1 5点 nukkam
(2016/01/23 22:29登録)
(ネタバレなしです) 「二・二六殺人事件」の副題を持つ、2005年発表の黙忌一郎シリーズ三部作の第2作となる、幻想性の強い本格派推理小説です。ミステリにおいてはしばしば謎の人物が登場して謎を深めるのに重要な役割を果たしますが本書の場合はそういう人物が多過ぎて、私のような単純な読者は人物整理が追いつかず謎解きに集中できませんでした。これでもかと言わんばかりの謎の提供が圧巻だったシリーズ前作「ミステリ・オペラ」(2001年)と違いを出そうとするのはいいのですが、歴史描写の充実と引き換えに謎解きが後退しているのは残念です。タイトルに使われている「マヂック」もぴんと来ませんでした(一応は密室殺人事件がありますが)。

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