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ミステリの祭典

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新世界

作家 柳広司
出版日2003年07月
平均点2.50点
書評数2人

No.2 1点 いけお
(2012/10/01 01:21登録)
つまらない。
重いテーマを取り扱っている割に、内容が薄い。
ミステリとしての完成度が致命的に低い。
文章も脈絡の無い部分が多々あり、意味がわかりにくい。
リーダビリティが低い、では表現できないほど読み進めるのがしんどかった。

No.1 4点 touko
(2010/02/28 15:49登録)
原爆開発の主導者であったオッペンハイマーをメインに据えた、ロスアラモスでの同じく原爆開発に関わった科学者が狙われることによって起こった誤認殺人事件をめぐるミステリ。

紋切り型の反戦平和のメッセージが強すぎ、科学者たちが戯画化されすぎ、原爆の描写にしても、いるかの童話にしても、これまで散々書かれてきたものの縮小再生産に過ぎず、オリジナリティやインパクトを感じませんでした。
つるりとした○○、やれやれ、損なわれた、等の村上春樹の影響を受けた文体も鼻につきます。
作者の主張に賛同できないわけでは決してないけれど、こんなステレオタイプの平和論は、むしろ思考停止の始まりだと感じてしまうほど薄っぺらで奥行きがないんです。
オッペンハイマーなんてその多面性は有名だし、資料が豊富なんだから、その気になればいくらでも重層的に書ける人物でしょうに、落としどころがそことは、作者のメッセージ性が先行したんだろうなあ。

肝心のミステリとしても超常現象もありの世界で、かなりしょぼかったです……。

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