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ミステリの祭典

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水底の骨
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ

作家 アーロン・エルキンズ
出版日2007年04月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2015/08/14 09:50登録)
(ネタバレなしです) 2005年発表のギデオン・オリヴァー教授シリーズ第12作です。巻末の「謝辞」を読むと法医学以外にも実に様々な情報を仕入れていることがわかりますが、それらを作品の中に上手く活用しているだけでなく、読者に専門知識を難解と感じさせない説明手腕はもはや名人芸の域に達しているといってもいいと思います。謎解きとしては誰が犯人でもおかしくないようなプロットでありながら、唯一人しか犯人でありえない伏線をきちんと張っています(そのためにはあるトリックを見破る必要がありますが)。

No.1 7点 Tetchy
(2008/07/28 21:01登録)
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ、なんと第12作目である。

今回の舞台はハワイ島でハワイの地で牧場を始め、一財を成したスウェーデン移民の子孫の間に残された遺産問題が今回のテーマになっている。
例によって骨が絡んでいるのはこのシリーズの定石(というよりこれがなかったら主人公がギデオンである意味がない)で10年前に墜落した飛行機から出てきた遺骨の鑑定を頼まれる。

本作では前作に感じた骨の鑑定と事件との乖離性は感じなかったものの、やはり少々ネタ切れかなと思った。

特に目新しい趣向が凝らされていたり、斬新な設定が導入されていたり、シリーズの大転換が起こるような事件も発生しないけれど、逆にこのマンネリズムが楽しい。

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