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ミステリの祭典

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殺人作家同盟
ピーター・ダイヤモンドシリーズ番外編

作家 ピーター・ラヴゼイ
出版日2007年02月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2017/06/22 10:02登録)
(ネタバレなしです) ピーター・ダイヤモンドシリーズの「漂う殺人鬼」(2003年)で名脇役ぶりが印象的だったヘン・マリン主任警部を探偵役にした2005年発表の本格派推理小説です。ちなみに一瞬だけですがダイヤモンドも登場しています(捜査には加わりません)。出版社の経営者が放火で殺され、彼から作品を批判されたりいい加減な約束で迷惑を受けていたアマチュア作家サークルの面々が主要容疑者になります。前半はサークルの新会員で被害者と面識のないボブ・ネイラーがアマチュア探偵として事件を捜査します。ヘンの登場は中盤近くからで、部下の刑事たちと手分けしての捜査となるためプロットが一気に複雑になります。作中でアガサ・クリスティーを引き合いに出したりして本格派推理小説としての謎解きに期待がかかりましたが、どのように推理して犯人を特定したかを論理的に説明していないのがちょっと消化不良に感じました。

No.1 7点 あびびび
(2010/11/06 18:48登録)
猟犬クラブとほぼ同じ趣向。こちらは作家志望のクラブで、ベストセラーを夢見て出版社のオーナーをゲストとして迎える。

そこで会員11名の書いた原稿に対する批評を行うのだが、どれも曖昧な評価で紛らわしい。そのクラブの会長である人物の原稿はまもなく製本されるらしいのだが…そのオーナーの家が放火され、殺されると言う事件が起きた。そして、第二、第三の放火殺人も起きるが、いずれも同じ手口で会員がふたり殺される…。

なぜ会員が殺されるのか?そして犯人も会員の中のいるのか?この作家らしいどんでん返しもあり、ミステリそのものが楽しめる。

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