home

ミステリの祭典

login
暗い迷宮
ピーター・ダイヤモンドシリーズ

作家 ピーター・ラヴゼイ
出版日1998年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/06/29 20:29登録)
(ネタバレなしです) 1997年発表のピーター・ダイヤモンドシリーズ第5作で、記憶を失った女性「ローズ」(仮の名前です)の物語とダイヤモンドの物語の2つが交互に描かれ、やがて1つの流れになるというプロットです。本格派推理小説としての面白さは残念ながら前作「猟犬クラブ」(1996年)から後退しており、ダイヤモンドは何が起きたかという事件の再構築はするものの犯人を絞り込む推理プロセスの説明が弱いです。とはいえハヤカワ文庫版の600ページの厚さが苦にならない語り口の巧さはお見事でユーモアとサスペンスにも不足していません。

No.1 5点 あびびび
(2010/12/06 02:42登録)
ダイヤモンド警視のシリーズ。記憶喪失の女性を巡って、それに関わる人間が殺されるという内容は古典的で新鮮味がない。

しかし、現イギリスミステリ界一?の本格と言われる作者だけに、この設定は避けて通れなかったのか…とも思う。あっと驚くどんでん返しはないが、まあ単純に楽しめたのは、ダイヤモンド警視が昔堅気の警察官だからだろう。

2レコード表示中です 書評