home

ミステリの祭典

login
絞首台までご一緒に
クリッブ&サッカレイ

作家 ピーター・ラヴゼイ
出版日2004年10月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2016/08/15 08:22登録)
(ネタバレなしです) 1976年発表のクリッブ部長刑事&サッカレイ巡査シリーズ第6作です。このシリーズ、ヴィクトリア朝の英国を舞台にした歴史ミステリーですが本書では実在のユーモア小説家ジェローム・K・ジェロームの代表作「ボートの三人男」(1889年)が出版された時期という設定になっています。このジェロームの作品は小説を真似たボート旅行が流行するほど大ヒットしたそうで、本書の捜査でもその影響が描写されています。前半はトラベル・ミステリーになっていますが馴染みのない地名がどんどん登場するので地図はほしかったです。この作者の軽妙な文章と物語の展開がうまく噛み合い、伏線もそれなりに張ってあって本格派推理小説としての謎解きもできています。とはいえこういう真相は個人的には嫌いな部類ですので減点評価となってしまいますが。

No.1 2点 あびびび
(2011/09/09 01:06登録)
女学生が学校の寮から抜け出し、テムズ河で夜の水泳を敢行するが、その時に犬を連れた三人組のボートと遭遇する。

次の日、その近くで浮浪者が殺害された。その女学生は重要な目撃者としてその三人組を探しに刑事らと一緒にテムズ河を遡っていくが…。

はっきり言ってこれはドタバタ喜劇であり、ミステリの危険な香りは一切しない。この作者でこれほどの駄作?に初めて遭遇した…。

2レコード表示中です 書評